情報知識学会誌, Vol. 14, No. 4

情報知識学会誌, 2004, 14(4), 1-16

XMLの今日的意義 -ボーダレス社会における真の電子自治体実現に向けての一考察-
長村 玄
Gen NAGAMURA

IT革命という名の下に,さまざまな技術やシステムが登場している.しかし,あいかわらずオフィスのIT化パラドックスは解消されていない.つまり最新のITシステムを導入しても紙文書は増加し,生産性は向上しないという現象である.「革命」と銘打つからには,旧弊を打破し,崩壊させることからはじめなければならない.そのアンシャン・レジームとは何なのか.そもそもIT革命を推進しようとしている人たちにとって,真の革命の意味と目標が見えているのであろうか.  本論は,文書が人間の知的活動の源泉であるという前提に立って文書の本質を俯瞰し,知的活動の生産性を上げるための技術またはインフラとしてのXMLの有用性について考察する.

情報知識学会誌, 2004, 14(4), 17-24

総務省におけるXMLの取組 平成16年10月30日
高島 史郎
総務省 自治行政局地域情報政策室

 

情報知識学会誌, 2004, 14(4), 25-32

コンテンツ主導の電子自治体化
西村 健
株式会社ドキュメント・エンジニアリング研究所

 

情報知識学会誌, 2004, 14(4), 33-39

議会資料のXML化実証試験
渡辺 政勝, 堀 静, 水野 久伸
壮光舎印刷(株)

E-Japan戦略、電子自治体構想のプロジェクトが総務省を中心に、各自治体において堆進されている。これに関連して、情報の共有化や複数媒体へのデータ再利用などの利便性の観点から、XML利用が基本となっている。しかし、XMLについてはかなりに認知されるようになったものの、実際に、XML化することにより、利用者である自治体や一般市民にどれほど便利なものであるのか、また問題点はないのかといったことについては、あまり実感されていないのが現実である。  このような問題意識から、実際に自治体で広く共通的に利用されている議会会議録を用いて、これをXML化し、現在の利用方法との比較を行って、その長所・短所について実証的に検討を行ってみた。

情報知識学会誌, 2004, 14(4), 40-51

広聴広報業務におけるWebサイト活用によるコミュニケーション
丸山 孝
山梨県 企画部広聴広報課

 

情報知識学会誌, 2004, 14(4), 52-63

バリアフリー化とWeb構築の基礎技術 -XHTML1.1-
内藤 治生
株式会社 エーティーエル システムズ

 

情報知識学会誌, 2004, 14(4), 64-71

アーカイブズにおけるXML化 -組織体の知識管理の背景として-
XML at Archives in Japan:the background of the knowledge management
五島 敏芳
Haruyoshi GOTOH

 自治体をはじめ種々の組織体に備わるべきアーカイブズにおいてXMLがどのように利用されるのか,日本のアーカイブズで実現または想定される利用のあり方を考える.アーカイブズの母体となる組織体で扱われる情報や記録が電子的に存立しXML化されるとすれば,電子的情報を扱うアーカイブズでのXML利用は,その組織体の現場での記録管理やXML利用を規定し制御する可能性がある.組織体の記録管理がアーカイブズの記録史料管理と連続的になれば,アーカイブズは組織体にとって知識管理などにおいていっそう活用可能な存在となるだろう.

This article considers the using or XML at the archives in Japan. It also insists on the following: If information or records are managed electronic in an organization, the using of XML at the archives will control the using of XML at the organization; If the records management and the archival management are consecutive, the archives will be used for the knowledge management at the organization.

キーワード:アーカイブズ, XML, 記録管理, 組織体経営, 記録史料管理, 記録史料目録

archives, XML, record management, administration of organization, management of archives, archival finding aids

情報知識学会誌, 2004, 14(4), 72-80

電子自治体に向けた情報交換プラットフォーム
Information exchange platform among citizens and municipal governments
曽根原 士郎
Shiro Sonehara
Research Development&Incubation Division,KOKUYO CO.,LTD.

 

情報知識学会誌, 2004, 14(4), 81-88

電子自治体に期待すること(神奈川県の状況から)
三科 清高
神奈川県 企画部情報システム課

 

情報知識学会誌, 2004, 14(4), 89-104

階層構造を有する複数縮尺地図ベクトルデータの一元的管理方式に関する検討
Consideration on a Unifed Managing Method for Multiple Scale Vectorized Map Datausing Hierarchical Structure
飯村 伊智郎, 加藤 誠巳, 中山 茂, 倉川 新也
Ichiro IIMURA, Masami KATO, Shigeru NAKAYAMA and Shinya KURAKAWA

筆者らは,階層構造を有する複数縮尺のベクトル地図データを一元的に管理する方式について検討を進めてきた.ベクトル地図データを木構造として管理することで,表示する地図の縮尺に応じて必要なデータのみを容易に抽出して描画できる方式である.この提案方式は, 縮尺に関係なく常にすべての情報を描画する方式に比べより高速な描画が可能であり,また縮尺ごとに独立したデータをあらかじめ用意する方式に比べ総データ量を削減できる特徴を備えている.また,提案方式は,縮尺の種類が多いほど総データ量削減の面で極めて有利であり,Web通信を利用したナビゲーションシステム等に有効であると考えられる.本論文では,そのデータ構造を明らかにして提案方式についてまとめるとともに,提案方式を日本列島の海岸線データに適用し現用のハードウェア環境下での評価を行い,提案方式の特徴を明確にする.

The authors have studied a method to unify and manage multiple scale vectorized map data using hierarchical structure.The method manages vectorized map data by tree structure,easily extracts only necessary data according to a reduced scale of a map, which should be displayed, and draws it. The features of the proposed method are that it draw vector data more quickly than a method of always drawing all data regardless of the reduced scale,and that the total amount of data is less than that of the method which independent data is prepared beforehand at each reduced scale. Moreover, the proposed method is quite effective in reducing the capacity of HD(disk storage device)required to store all the vector data consiting of a large number of hierarchies, that is,a lot of kinds reduced scales. It is effective to navigation systems etc. which use Web communication. This paper describes the proposed method and its data structure,moreover it clarifies the feature of the proposed method by applying the proposed method to coastline data of the Japan Islands and evaluating the experimental results.

キーワード:一元的管理方式,ベクトルデータ,階層構造,木構造,高度道路交通システム

unified managing method, vector data, hierarchical structure,tree structure, intelligent transport systems(ITS)

情報知識学会誌, 2004, 14(4), 105-118

特許文献における因果関係の抽出と統合
Extraction and Integration of Causal Relationships in Patent Documents
石川 大介, 石塚 英弘, 宇陀 則彦, 藤原 譲
Daisuke ISHIKAWA, Hidehiro ISHIZUKA, Norihiko UDA and Yuzuru FUJIWARA

特許文献には,発明の手段とその結果もたらされる効果が記述されている.その手段−効果の関係は因果関係と考えられる.そこで,繊維工学の分野の特許文献から特定の文型パターンと用語リストを用いて因果関係を抽出した.今回の実験では特に化合物とその性質に注目した.また,これらの因果関係を基に知識の構造化を試みた.

A method is an innovation and its effects are described in a patent document. This "method-caused effect" is a sort of causal relationship. Therefore we tried to extract some causal relationships from patent documents in fiber engineering using phrase-pattern matching and term list. We obtained some causal relationships between compound and its property. We also attempted to structure knowledge extracted from the causal relationships.

キーワード:特許文献,因果関係,抽出,繊維工学,テキストマイニング

patent documents,causal relationship,extraction,fiber engineering, text mining

情報知識学会誌, 2004, 14(4), 119-136

ホップフィールドニューラルネットワークによる定性推論知識発見
Knowledge Discovery by Hopfield Network
ソンケオ タナコン, 山下 安雄
Thanakorn SORNKAEW and Yasuo YAMASHITA

 本論文では,ホップフィールドニューラルネットワークを用いて経験的データから定性推論知識を発見する手法を提案する. 本手法は,4つのステップから成り立つ.まず,ヒストグラムの分析により,ファジーメンバーシップ関数の言語的変数を定義する.次に,ホップフィールドニューラルネットワークの重みを計算する.そして,ホップフィールドニューラルネットワークの状態は安定になるまで非同期的に変化する.最後に,提案する抽出アルゴリズムにより,定性推論知識を抽出することができる.本手法の有効性を3種類のデータを用いた実験により確認した.

In this paper, a new method for inducing symbolic knowledge from empirical data is proposed. This method consists of four steps. Firstly,linguistic variables of fuzzy membership functions are simply defined using an analysis of histograms. Secondly,weights of the Hopfield network are calculated. Thirdly, the states of the Hopfield network are asynchronously updated until these states remain unchanged. In the fourth step, rules are extracted via our proposed algorithm. The experiments in three data sets show good performance.

ホップフィールドニューラルネットワーク,定性推論知識,メンバーシップ関数,ファジー,ルール抽出

Keywords:Hopfield network, Symbolic knowledge, membership function, fuzzy, rule extraction

最終更新日: 2011-02-18 (金) 13:27:26

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