オープンサイエンス推進については政府や文部科学省、学術会議でも議論が進んでおり、特定の分野では研究データの公開・共有や再利用が進んでいるようです。一方、国内には多種多様な歴史資料・文化財などの地域資料が現存しており、これらは研究資源としてのみではなく、社会的な振興・発展に資する文化資源として注目されています.しかし、地域の少子高齢化・過疎化など様々な要因で、それらの保存・整理・継承は進まないのが現状です。
本フォーラムでは「地域資料とオープンサイエンス」をテーマに地域資料の継承と情報資源化およびその再利用に携わっている様々な立場の方々にご講演頂き、地域資料の継承と情報資源化に対する現状と課題を共有したいと思います。講演の後、会場の皆さんとのディスカッション、さらにポスターセッションの時間を設ける予定です。議論やフォーラムテーマと関係のあるポスター発表を通して、関連領域に関する理解をより一層深めていただきたいと思います。会員、非会員を問わず、多数の方のご参加をお待ちしております。
12:15- | 受付開始(6階交流室1) |
13:00-13:10 | 開会挨拶 |
13:10-13:40 | 講演:「地域における学術資料の継承・活用の現状とオープン化への期待」 堀井洋(合同会社AMANE) |
13:40-14:10 | 講演:「持続可能な地域資料のためのデータ化・オープン化を考える」 後藤真(国立歴史民俗博物館) |
14:10-14:25 | 休憩 |
14:25-14:55 | 講演:「地域史研究と歴史教育」 黒田智(金沢大学)/吉岡由哲(岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センター) |
14:55-15:25 | 講演:「加賀友禅図案のデジタルアーカイブとそれを用いた学術研究」 鳥居拓馬(北陸先端科学技術大学院大学) |
15:25-15:40 | 休憩 |
15:40-16:20 | 講演についてのフロアーを交えたディスカッション |
16:20-16:35 | ポスター概要発表(1件1分間) |
16:35-16:45 | ポスター会場へ移動 |
16:45-17:25 | ポスターコアタイム(4階情報化研修室) |
1.学術資料の保存・継承をテーマとした研究集会「学術野営2019 in 能登半島」に関する報告 小川歩美(AMANE),堀井美里(AMANE),堀井洋(AMANE),川邊咲子(国立歴史民俗博物館),後藤真(国立歴史民俗博物館),高田良宏(金沢大学) | |
2.標準カリキュラムを用いた学習コンテンツの分類 藏野晴基(国士舘大学),高橋幸雄(国士舘大学),河村奨(リブライズ),一島力男(国士舘大学),布田徹(国士舘大学),卯木輝彦(フォトロン) | |
3.オンラインゲームのプレイログによる習熟度分析 茂田健(国士舘大学),久枝嵩(計算科学),高橋翔太(国士舘大学),高橋幸雄(国士舘大学) | |
4.地域資料のデジタル化の進展をNDL SearchやJapan Searchなどの検索ポータルから推測 長塚隆(鶴見大学) | |
5.SNSを活用した地域文化情報発信に関する考察-石川県能登町黒川地区を事例として- 寺尾承子(AMANE),堀井美里(AMANE),堀井洋(AMANE),寺口学(能登総合研究会) | |
6.地域資料の“逐次公開”に関する考察 堀井美里(AMANE),堀井洋(AMANE),阿児雄之(東京国立博物館),高田良宏(金沢大学) | |
7.WEKO3に対応するアイテム管理インターフェースの開発 河合秀明(金沢大学),笠原禎也(金沢大学),高田良宏(金沢大学),林正治(国立情報学研究所) | |
8.Webページとして掲示する地域資料 −ネパールのポカラについて アレ カドカ バハドル(筑波学院大学),山島一浩(筑波学院大学) | |
9.人文学・社会科学データインフラストラクチャー事業によるデータ利活用環境の構築 朝岡誠(国立情報学研究所),林正治(国立情報学研究所) | |
10.地域資料管理基盤としての教育研究機関のデジタルアーカイブシステム 五島敏芳(京都大学総合博物館),戸田健太郎(京都大学総合博物館),水島和哉(京都大学大学院経済学研究科経済資料センター),高田良宏(金沢大学) | |
11.文芸同人誌データベース化を目指した利活用ニーズ調査 〜文学フリマを事例として〜 小野永貴(日本大学芸術学部),常川真央(国立情報学研究所オープンサイエンス基盤研究センター),岡野裕行(皇學館大学文学部),谷村順一(日本大学芸術学部) | |
18:00-20:00 | 情報交換会/会場近辺 |
今後のスケジュールは下記を予定しています。
発表者の方も、参加申込が必要になります。
第24回情報知識学フォーラム 実行委員会
実行委員会