第10回情報知識学フォーラム「情報の精製と合成」−若手会員が考える新しい情報知識学 †
本フォーラムは、従来実施してきましたSGML/XML研修フォーラムを継承・発展させたものです。
本フォーラムでは、最近、特に注目を集めている情報知識に関連した「ライフサイエンス辞書から生命科学オントロジーへ」、「重要な専門用語となる新語の特定・予測」、「合意形成のための情報知識共有システム」、「機関内図書館における複数データベースの高度活用」、「相互運用可能な用語体系の構築」など多面的なトピックの現状と今後の展開についての講演により、情報知識学の新たな展開を探ることを目指しています。
本フォーラムの内容は、本学会の若手研究者を中心とするフォーラム実行委員会で検討されたものであり、多数の方のご参加を期待しております。
■ 開催要項 ■ †
開催日時: 2005年10月29日(土) 13:00 - 17:30
開催場所: 慶應義塾大学三田キャンパス 西校舎 512番教室
Access Map URL : http://www.keio.ac.jp/access.html
主催団体: 情報知識学会
参加費(資料代): 会員2,500円、非会員3,500円、学生1,500円
※ なお、学会ホームページにあります事前申込みフォームからお申込みの際は、各500円引きとなります。
URL: http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsik/
■ プログラム ■ †
- 開会挨拶: 13:00
- 細野公男 (情報知識学会長: 慶應義塾大学文学部教授)
- フォーラムの趣旨紹介: 13:05
- 長塚 隆 (フォーラム実行委員長: 鶴見大学文学部教授)
- 特別講演: 13:15 40分
- 金子周司 (ライフサイエンス辞書プロジェクト代表、京都大学大学院薬学研究科教授)
「ライフサイエンス辞書から生命科学オントロジーへ」
- 要旨:1993年以来,実験科学者が草の根的に制作してきたライフサイエンス辞書の思想と現状について説明し,さらに最近行っている日本語コーパスの解析や対訳シソーラスへの展開について紹介したい。
■講演■ †
13:55 40分|辻慶太 (筑波大学大学院図書館情報メディア研究科助教授) †
- 「重要な専門用語となる新語の特定・予測」
- 要旨:専門分野に現れた新語の中から,今後重要な用語として普及する語を,時系列的分析,即ちその語の出現直前の語彙の状況から予測・判別する手法について報告する。今回は約17年分の情報学文献に現れた語を調査対象とし,従来の専門用語抽出尺度がこうした予測に有効かを検証する。
- 14:35 40分
- 岡伸人 (東京大学大学院工学系研究科博士課程)
- 「合意形成のための情報知識共有システム」
- 要旨:多様な事象における問題点を解決するための行動指針に"Think Globally, Act Locally"という言葉がある。しかし現実には、問題解決をはかる各々のプレーヤーがこの指針を基に活動したとしても事態の解決は遅々として進まないことが多い。本発表では問題解決の合意を効率よく形成するための情報知識共有システムについて、現状と今後の展望を述べる。
- 休憩:
- 15:15-15:40
- 15:40 40分
- 江草由佳 (国立教育政策研究所教育研究情報センター研究員)
- 「機関内図書館における複数データベースの高度活用」
- 要旨:大学付属図書館などの機関内図書館で利用可能な多くのデータベースの活用方法について述べる。電子ジャーナルや商用データベースや機関内レポジトリ等、幅広くデータベースに関連した事柄についても触れ、今後の展望を述べる。
- 16:20 40分
- 高久 雅生 (国立情報学研究所プロジェクト研究員)
- 「相互運用可能な用語体系の構築を目指して--- 用語辞書、分類表、Webディレクトリを対象として」
- 要旨:Webを始めとする情報提供サービスとともに用いられる用語辞書や階層分類からなるディレクトリの構築とその利用について紹介し、用途に応じてこれらの用語体系を複数のサイト間で相互連携可能とする手法とその展望について述べる。
- 総合討論:
- 17:00 25分
- 閉会挨拶:
- 17:25−17:30
- 連絡先:
- 情報知識学会事務局 〒110-8560東京都台東区台東1−5−1凸版印刷(株) 内
- 電子メール:jsik@nifty.com HP: http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsik/
第10回情報知識学フォーラム実行委員会:委員長 長塚隆(鶴見大学教授)、委員 石川大介(筑波大学大学院 博士後期課程)、石塚英弘(筑波大学大学院教授)、江草由佳(国立教育政策研究所 研究員)、岡 伸人(東京大学大学院博士課程)、小川恵司(凸版印刷株式会社)、小松功治(富士フイルムコンピューターシステム株式会社)、白鳥 裕(大日本印刷株式会社)、高久雅生(国立情報学研究所 プロジェクト研究員)、中西陽子(日本大学医学部病理学講座)、根岸正光(国立情報学研究所教授)
(2005/10/02 記)