* 第 2 回 知識・芸術・文化情報学研究会 開催案内 [#ha2c1616] 下記の通り,第 2 回 知識・芸術・文化情報学研究会を実施しますので, 奮ってご応募ください. - 第2回「知識・芸術・文化情報学研究会」 開催案内 - 日時:2013年2月9日(土) 13:30受付開始 - 会場:立命館大学大阪キャンパス(大阪梅田駅前)多目的室 -- 〒530-0018 大阪市北区小松原町2-4 大阪富国生命ビル5階 -- アクセス:http://www.ritsumei.jp/accessmap/accessmap_office_osaka_j.html - 主催:知識・芸術・文化情報学研究会 - 共催:情報知識学会関西部会、アート・ドキュメンテーション学会関西地区部会 - 協力:立命館大学「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ」拠点 プログラム 13:30 受付開始 13:45 開会挨拶 14:00 発表1 「計量文献学の観点から西鶴遺稿集の検討」 上阪彩香(同志社大学文化情報学研究科M2) 14:25 発表2 「ユーザ種別と閲覧時間を考慮したWeb情報探索の行動特性調査」 遠藤淳一(和歌山大学大学院システム工学研究科M1) 14:50 発表3 「メディアに記録される文書の集合に着目したコンテンツデータベースシステム」 原悠也(和歌山大学大学院システム工学研究科M2) 15:15 発表4 「全文検索エンジン選定支援システムの構築‐検索精度を中心に‐」 河中健馬(和歌山大学大学院システム工学研究科M2) 15:40 休憩 15:50 発表5 「役者評判記自動索引ツールの開発による研究効率の改善」 山路正憲(立命館大学衣笠総合研究機構RA) 16:15 発表6 「板木デジタルアーカイブを核とした近世出版総合デジタルアーカイブの構想」 金子貴昭(立命館大学衣笠総合研究機構PD) 16:40 発表7 「モーションキャプチャ利用による無形文化財(日本舞踊)の継承支援について」 丸茂美惠子*・川上央*・小沢徹*・三戸勇気*・西川箕乃助*・篠田之孝** *=日本大学芸術学部、**=日本大学理工学部 17:05 閉会挨拶 17:45 懇親会 参加申し込み方法: - 2013年2月2日(土)までに、氏名・所属を明記の上、kacimeeting2013 (at) gmail.com 宛に電子メールで申し込むこと(※ (at) を @ に変えてください)。 - 研究会参加費:500円 - ※研究発表会後に懇親会を予定しています。大学や分野の枠を超えた交流の場にしたいと思いますので、奮ってご参加ください。(懇親会費予定:一般6000円、学生4000円) 発表要旨 - 発表1 「計量文献学の観点から西鶴遺稿集の検討」 -- 上阪彩香(同志社大学文化情報学研究科M2) > 本研究は江戸時代前期の作家井原西鶴(1642?〜1693)の浮世草子のなかでも,西鶴の没後門下の手によって出版された遺稿集に注目し,西鶴遺稿集の著者問題に関し計量文献学の観点から検討を行うことを目的とする. - 発表2 「ユーザ種別と閲覧時間を考慮したWeb情報探索の行動特性調査」 -- 遠藤淳一(和歌山大学大学院システム工学研究科M1) > Web検索の履歴や検索中のユーザの行動を分析することで,ユーザの検索目的や行動特性を把握し,Web情報推薦に役立てようとする研究が盛んである.本研究では,検索総時間や各Webページの閲覧時間と,ユーザの情報検索経験や探索情報に対する知識の有無およびWebページの質に焦点をあて,個人のWeb情報検索の過程を取得・分析した.これにより,ユーザ種別ごとの検索の時間的な特性を把握することができた. - 発表3 「メディアに記録される文書の集合に着目したコンテンツデータベースシステム」 -- 原悠也(和歌山大学大学院システム工学研究科M2) >> 本研究では,様々なファイル(文書)を光ディスクなどのメディアに記録し,不特定または特定の多数に配布することの支援を目指している.その際,複数のファイルをひとまとめにして扱う必要がある.そこで,コンテンツデータベースに個別のファイルだけでなく、その集合も保持することで,再利用を容易にするとともに,メディアへ記録するための編集を支援する環境をWebアプリケーションとして構築したので報告する. - 発表4 「全文検索エンジン選定支援システムの構築‐検索精度を中心に‐」 -- 河中健馬(和歌山大学大学院システム工学研究科M2) > 全文検索エンジンは文書群に対する全文検索機能を提供するソフトウェアであり,独自の全文検索サービスを構築・提供する際には不可欠である.全文検索エンジンを選ぶ際の比較項目は様々あるが,検索精度は最も重要な評価項目である.本研究ではこれまで,検索精度に重点を置き,本文の切り出しを行うことで,検索語を自動化する仕組みを加え,全文検索エンジンの選定を支援するシステムを開発してきたので報告する. - 発表5 「役者評判記自動索引ツールの開発による研究効率の改善」 -- 山路正憲(立命館大学衣笠総合研究機構RA) > 立命館大学アート・リサーチセンター所蔵の書籍等をデジタルデータ化するにあたり、単語や語句の注釈を併せて添付することでデジタルならではの情報を付加することができるが、その入力にはある程度の人力によるコストが生じる。この入力を効率化することにより、データ整備の円滑化を支援する手法について、役者評判記を例に挙げて発表を行う。 - 発表6 「板木デジタルアーカイブを核とした、近世出版総合デジタルアーカイブの構想」 -- 金子貴昭(立命館大学衣笠総合研究機構PD) > 発表者は、近世出版研究に関わり、板木デジタルアーカイブの構築を行っている。また、板木デジタルアーカイブと板本デジタルアーカイブをリンクさせ、板木と板本の両者を比較検討させる体制も整えつつある。本発表では、上記に加え、出版記録デジタルアーカイブ、板元デジタルアーカイブ等の諸データベースを相互に連携させ、近世出版研究に活用する「近世出版総合デジタルアーカイブ」の構想について報告を行う。 - 発表7「モーションキャプチャ利用による無形文化財(日本舞踊)の継承支援について」 -- 丸茂美惠子*・川上央*・小沢徹*・三戸勇気*・西川箕乃助*・篠田之孝** -- *=日本大学芸術学部、**=日本大学理工学部 > 発表者等の研究グループでは、日本舞踊西川流十世宗家西川扇藏氏(重要無形文化財保持者)の長唄『七福神』をモーションキャプチャで計測し、「宗家と門弟」の動作の比較提示システムの開発を試みた。目では見ることのできない精神を受け継ぐことが大切にされる「巧みの技」を独自の動作解析で可視化した本システムの公開と、「巧みの技」を次代に継承していくための支援として本システムがどのように有効であるかを探る。