#title(第7回 知識・芸術・文化情報学研究会 開催案内)

* 【プレビュー用】第7回 知識・芸術・文化情報学研究会 開催案内 [#me491cf6]
* 第7回 知識・芸術・文化情報学研究会 開催案内 [#me491cf6]

&color(red,){※正式版ではございません。アナウンス等は差し控えていただきますようお願いいたします。};

下記の通り、第7回 知識・芸術・文化情報学研究会を実施しますので、奮ってご参加ください。

- 第7回「知識・芸術・文化情報学研究会」 開催案内
- 日時:2018年2月10日(土) 12:00受付開始
- 会場:立命館大阪梅田キャンパス(大阪梅田駅前)多目的室
-- 〒530-0018 大阪市北区小松原町2-4 大阪富国生命ビル5階
-- アクセス: http://www.ritsumei.ac.jp/osakaumedacampus/access/
- 主催:知識・芸術・文化情報学研究会
- 共催:情報知識学会関西部会、アート・ドキュメンテーション学会関西地区部会
- 協力:立命館大学アート・リサーチセンター 文部科学省共同利用・共同研究拠点「日本文化資源デジタル・アーカイブ研究拠点」

** プログラム [#l23e1351]

 12:00 受付開始
 12:30 開会挨拶
 12:35 発表1「検索ヒット数の時系列データの検証と指標に与える影響
       ―Google正規化距離を用いて―」
       青木 滉太(同志社大学大学院文化情報学研究科)
 13:00 発表2「情報処理教育のためのCBTについて」
       松本 陽平(和歌山大学大学院システム工学研究科)
 13:25 休憩
 13:40 発表3「3次元計測点群の高品質化による有形文化財の高品質可視化」
       野田 幸裕(立命館大学情報理工学研究科)
       野田 幸裕(立命館大学大学院情報理工学研究科)、
       梁井 脩、田中 覚、長谷川恭子、李 亮
 14:05 発表4「篆書体による蔵書印の文字認識の試み」
       李 康穎(立命館大学情報理工学研究科)
       李 康穎(立命館大学大学院情報理工学研究科)、
       Batjargal Biligsaikhan、前田 亮
 14:30 休憩
 14:45 発表5「修復や研究により得られた文化財のデジタル情報の
       データベース構築による保存研究」
       中尾 由香里(立命館大学大学院文学研究科)
 15:10 発表6「ケンブリッジ大学図書館日本資料のTEIメタデータの作成を経て」
       李 増先(立命館大学衣笠総合研究機構)
 15:35 休憩
 15:50 発表7「資料所蔵機関・研究機関、お互いを補うには
       ―京都府立京都学・歴彩館の仕事―」
       岡本 隆明(京都府立京都学・歴彩館)
 16:15 発表8(招待発表)「国文学研究資料館における古典籍の利活用に
       向けての取り組み」
       松田 訓典(国文学研究資料館)
       松田 訓典(国文学研究資料館)、
       岡田 一祐、山本 和明
 16:40 閉会挨拶
 17:00 懇親会

** 参加申し込み方法 [#gf2bef8f]

- &color(red,){2018年1月31日(水)};までに、氏名・所属を明記の上、kacimeeting+2018■gmail.com 宛に電子メールでお申し込みください(■を@に変えてください)。
- 参加費は無料です。
- ※研究発表会後に懇親会(有料)を予定しています。大学や分野の枠を超えた交流の場にしたいと思いますので、あわせてご参加ください。(会場・会費等は、決まり次第ご案内します。)

** 発表要旨 [#hd4a4697]

- 発表1「検索ヒット数の時系列データの検証と指標に与える影響―Google正規化距離を用いて―」
-- 青木 滉太(同志社大学大学院文化情報学研究科)
> 近年、訪日外国人観光客は急激に増加している。2003年、日本国政府は、国土交通省を中心とした関係各省庁、民間企業・団体が参加する「ビジット・ジャパン・キャンペーン」を立ち上げ、海外諸国での日本旅行の広報や、国内に置ける外国人旅行者向きのインフラ整備などを行ってきた。以来、日本は観光立国を目指し、外国人観光客の誘致を進め、現代では一般的となったインバウンドなど常に話題となっている。しかし、現在の観光産業は宿泊業の生産性の低さや、外国人の訪日旅行を完全にビジネスとして結びつけられていないこと、変化する市場やニーズに対応した整備が整っていないといった課題が指摘されている。そこで、本研究ではGoogleの検索ヒット数を用いた統計解析を行い、海外諸国における、日本に対するイメージや各国の民族性を研究、検証する。

- 発表2「情報処理教育のためのCBTについて」
-- 松本 陽平(和歌山大学大学院システム工学研究科)
> 大学の情報処理教育において,学習事項を学習者が自己点検できる環境を提供するため,情報リテラシーを主とした授業内容をもとに多岐選択式のCBT(Computer Based Testing)システムを構築した.20問を解いてもらい,項目反応理論に基づく分析を行った.現在は作問の負担軽減および学習コンテンツの充実のため教員が作成したPowerPointなどの授業資料から問題の自動生成を試みている.

- 発表3「3次元計測点群の高品質化による有形文化財の高品質可視化」
-- 野田 幸裕(立命館大学情報理工学研究科)
-- 野田 幸裕(立命館大学大学院情報理工学研究科)、梁井 脩、田中 覚、長谷川恭子、李 亮
> デジタルアーカイブの分野では,レーザ計測などで得られる3次元計測点群を基にした有形文化財の可視化が重要になりつつある.しかし,計測時の条件によって点密度の偏りが生じ,可視化の高品質性が損なわれる場合がある.本研究では,ポアソンディスクサンプリングという画像処理分野の手法を応用して点を適切に間引き,点群を高品質化する.提案手法により,視認性の高い特徴領域強調可視化や透視可視化が実現される.

- 発表4「篆書体による蔵書印の文字認識の試み」
-- 李 康穎(立命館大学情報理工学研究科)
-- 李 康穎(立命館大学大学院情報理工学研究科)、Batjargal Biligsaikhan、前田 亮
> 篆文は現在でも印鑑などに幅広く使われている古代の書体であるが、現代人にとって篆文を読むのは難しい。国文学研究資料館が公開している蔵書印データベースには、篆文で彫られた蔵書印のデータが多く含まれており、活用が期待されている。本研究は、篆文のフォントデータを使用し、蔵書印データベースから取得した画像の分割と認識を行う手法を提案し、今後の蔵書印画像の検索支援の実現に向けた基礎を構築することを目指す。

- 発表5「修復や研究により得られた文化財のデジタル情報のデータベース構築による保存研究」
-- 中尾 由香里(立命館大学大学院文学研究科)
> 本研究の目的は、作品の分析データを含むデータベースの作成をすることである。修復や研究において測定された文化財の分析データを含むデータベースを構築することで、そのデータを将来まで蓄積でき、経年変化の調査等に利用できるではないかと考える。また文化財の保存修復・保存科学研究に携わる人にとっての情報共有のツールとしてのデータベースが利用可能になると考える。本研究では、文化財の色彩の測定データを対象とした。

- 発表6「ケンブリッジ大学図書館日本資料のTEIメタデータの作成を経て」
-- 李 増先(立命館大学衣笠総合研究機構)
> 筆者は2015年度よりケンブリッジ大学図書館の古典籍資料のデジタル化に取り込んできた。今日までは300を超えるアイテムをデジタル化し、一般公開を進めてきた。2017年度にその多くはCambridge Digital Libraryで公開されたが、書誌情報等のメタデータはTEIで作成する必要があった。本発表はそのメタデータ作成の過程を経て、TEIによるメタデータの蓄積および活用の可能性について検討することを目的とする。

- 発表7「資料所蔵機関・研究機関、お互いを補うには―京都府立京都学・歴彩館の仕事―」
-- 岡本 隆明(京都府立京都学・歴彩館)
> 発表者は京都府立京都学・歴彩館の資料課で古文書の保存・管理、利用への対応、普及・宣伝などをおこなっている。資料館や文書館のサービスは、研究者からは「お役所的仕事」「デジタル型箱物行政」のイメージを持たれがちであり、当館もたとえば資料のデジタル化やウェブ公開のスピード感、先進性・柔軟性は必ずしも十分ではない。当館の短所・長所を示し、学術研究分野で貢献していくための「分業」について私見を述べたい。

- 発表8(招待発表)「国文学研究資料館における古典籍の利活用に向けての取り組み」
-- 松田 訓典(国文学研究資料館)
-- 松田 訓典(国文学研究資料館)、岡田 一祐、山本 和明
> 国文学研究資料館では「日本語の歴史的典籍の国際共同ネットワーク構築計画」に基づき、古典籍に眠る国文学の枠を超えた多様な知識を掘り起こし、様々な分野での研究を推し進めるための基盤となる画像データベースの構築を進めている。本発表では、今年度公開した「新日本古典籍総合データベース」を中心に、日本語の古典籍の利活用のために当館で進めているIIIF対応、アノテーション付与、画像検索の試行などの取り組みと今後の展望について報告する。


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