メールマガジン 62号

☆★☆ 情報知識学会 メールマガジン ☆★☆ 2012.11.27 ☆★ No.62

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 11月号 C O N T E N T S (目次)
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 ◇◆第17回情報知識学フォーラムの開催報告◆◇
 ◇◆シニア部会卓話会報告◆◇
 ◇◆編集委員会からのお知らせ◆◇
 ◇◆関連団体行事のご案内◆◇

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◇◆第17回情報知識学フォーラムの開催報告◆◇
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◆本年度の情報知識学フォーラムは「震災の記憶・記録とアーカイブズ」を
テーマに開催されました。会員からの参加者は25名と平年並みでしたが、後
援頂いた学会の会員や非会員合わせ、総計103名の参加を得て、盛況のうち
に会を終えることが出来ました。ustreamによるオンライン中継も35名の視
聴者の方にご覧頂きました。また、正会員4名、学生会員2名、合計6名の
新規入会者があり、学会の発展に微力ながら貢献できたのではないかと思い
ます。ご協力頂いた皆様方に心より御礼申し上げます。

 ◇テーマ: 震災の記憶・記録とアーカイブズ
 ◇日 時: 2012年11月4日(日) 10:00〜17:00
 ◇場 所: 東京大学本郷キャンパス 工学部2号館 1階 213号大講義室
 ◇主 催: 情報知識学会
 ◇後 援: 情報科学技術協会, saveMLAKプロジェクト, 日本災害情報学会,
情報メディア学会, 日本図書館情報学会, 日本アーカイブズ学会, 記録管理学会,
東京大学大学院工学系研究科総合研究機構イノベーション政策研究センター

なお、当日のプログラムは下記よりご確認頂けます。
http://www.jsik.jp/?forum2012
また、当日の様子は、下記のサイトよりご覧頂けます。
開会挨拶〜第I部:震災の記憶・記録とアーカイブズ
http://www.ustream.tv/recorded/26697265
第II部:震災の語りと共有
http://www.ustream.tv/recorded/26701265
第III部:アーカイブズとアーカイブズ以降
http://www.ustream.tv/recorded/26703123

(フォーラム実行委員長 梶川裕矢)

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◇◆シニア部会卓話会報告◆◇
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◆シニア情報知識学研究部会 本年度第2回卓話会報告◆

 シニア部会本年度第2回(通算第5回)卓話会は、「《高齢情報化社会》に
対応する図書館サービスのあり方」をテーマとして、11月9日18:30から学会
事務局にて開催された。参加者11名。講師には、図書館現場において日々こ
の問題に直面し、考察しておられる、小池信彦氏(調布市立図書館館長)と
安宅仁志氏(千葉県立西部図書館調査課長)のお二方にお願いし、講演の後
活発な討論が行われた。
 小池講師は、調布市立図書館の活発なサービス概況をまとめた後、とくに
高齢者について、市内登録者の比率が他の年齢層に比べて高く、貸出実績で
もその17%を占めることなどを紹介された。来館困難な人を対象に図書の宅
配サービスを実施しているが、その配達を担当するボランティアも高齢者が
主体であること、また読書会活動も高齢者を中心の復活のきざしがあること
などを紹介された。
 安宅講師は、わが国は高齢化先進国であるとはいえ、図書館での取り組み
は遅れており、米国図書館協会では既に1975年に高齢者向きサービスガイド
ラインを制定していると指摘した後、千葉県立西部図書館での現況として、
高齢者では終日滞在型が目立つ、所蔵調査や簡単な質問はなく、自分で調査
でき、パソコン持込席での書斎代わりの利用も活発といった特性が紹介され
た。こうして得られた研究成果の発表会として「図書館まなびトーク」を開
催しているほか、再就職支援セミナーなどを実施しているとのことである。
 講演後の質疑討論の内容を摘記すれば、次のとおり。高齢者サービスは従
来、障がい者サービスの延長という位置付けであったが、さらに踏み込んだ
対応が必要になっている。昔の図書館は受験生の勉強が重要な利用目的であ
った。その後、図書貸出サービスに力を入れるようになったが、再び席貸し
的利用に回帰しつつあるかにみえる。高齢者の終日滞在はともかく、ニート
らしき若者の終日滞在も多いのが心配である。また、これは博物館にも共通
の問題であるが、当面は団塊の世代退職者の波への対応が重要として、さて、
その後の10年、20年後をどう見通すべきかといった議論で21時前まで盛り上
がり、一旦散会後、近辺の居酒屋に場所を移して延長戦が展開された。

(シニア部会代表世話人:松村多美子、世話人:根岸正光)

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◇◆編集委員会からのお知らせ◆◇
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Vol.22 No.4 第17回フォーラム特集号を11月4日に発行いたしました。また、
Vol.22 No.3 は11月中にJ-Stageに登載される予定です。
現在、J-Stageのバージョンアップによって書誌情報の登載手順が変わった
ため、投稿整理カードのフォーマット、投稿手順の見直しを進めております。
詳細が決まりましたら、投稿規定、投稿整理カードのテンプレートなど更新
し、メールマガジンなどにおいてお知らせ致します。

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◇◆関連団体行事のご案内◆◇
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[アート・ドキュメンテーション学会 第5回秋季研究発表会 開催のご案内]

2008年度に新設された秋季・研究発表会は、毎年多くの発表者を得て活発な
議論の場となってまいりました。第5回目となる今年度は、下記要領で開催
いたします。奮ってご参加下さい。

■開催日時と会場
 日時: 2012年12月2日(日) 10:30−17:30(受付10:00〜)
 会場: 印刷博物館 グーテンベルクルーム
 〒112-8531 東京都文京区水道1丁目3番3号 トッパン小石川ビルB1階

■参加費
 1000円(資料代および企画展等観覧料を含む。懇親会費別途)
■定員
 78名(定員になり次第締め切らせていただきます)
■参加申し込み方法
 下記フォームよりお申し込みのうえ、受付完了メールを印刷して当日受付
にてご提示ください。
http://www.jads.org/FS-APL/FS-Form/form.cgi?Code=2012fall

■ プログラム/研究発表要旨 [第77 回研究会]
 10:00−10:30 受付
 10:30−10:40 開会の挨拶
 10:40−11:30 第I部
 【発表1】日比谷安希子(横浜市民ギャラリーあざみ野)・内田剛史
 (早稲田システム開発株式会社)
 陸前高田被災資料デジタル化プロジェクトの活動について
 【発表2】逢坂裕紀子(東京大学大学院学際情報学府)・北岡タマ子
 (東京大学大学院情報学環)
 文化資源情報の利用形態に関する技術動向調査報告
 11:30−12:20 第II部
 【発表3】筒井弥生
 ゲッティ・リサーチ・インスティチュート、インスティチューショナル・
 アーカイブズを訪ねて(ミュージアム・アーカイブズの事例報告)
 【発表4】鏑木あづさ
 戦後日本における展覧会カタログの変遷
 12:20−13:50 昼休み
 13:50−15:20 第56回見学会 印刷博物館企画展「印刷都市東京と近代
 日本」・「世界のブックデザイン2011-12」見学
 15:20−16:10 第III部
 【発表5】研谷紀夫(関西大学)
 「電子研究図誌」としての電子書籍の可能性
 【発表6】梶木良夫(神戸女子大学文学部)
 民俗芸能資料データベースをめぐって(仮題)
 16:10−16:30 休憩
 16:30−17:20 第IV部
 【発表7】栗原祐司(京都国立博物館)
 ユネスコ世界記憶遺産のアーカイブ
 【発表8】要真理子(大阪大学招へい准教授)・田村剛(立命館大学
 大学院 社会学研究科博士課程後期課程)・住田翔子(立命館大学国際言
 語文化研究所客員研究員)
 風景のドキュメンテーション:“個人的な”風景の収集調査
 17:20−17:30 閉会の挨拶
 18:00頃〜 懇親会(会場近隣にて開催予定)
 懇親会参加費:4000円〜5000円程度、学生2000円〜3000円程度

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[国際シンポジウム「科学技術イノベーション政策の科学」開催のご案内]

◆12月13日(木)10時より東京大学本郷キャンパスにて、国際シンポ
ジウム「科学技術イノベーション政策の科学〜政策の科学の手法・システム
とイノベーションの実現〜」を開催致します。

科学技術イノベーション政策の科学に関する最先端の研究に関して現状を共
有し、今後の政策との連携に関して議論を深めたいと思いますので、科学技
術政策や計量書誌学にご関心の皆様方の積極的なご参加をお待ち致しており
ます。なお、開催場所は、第17回情報知識学フォーラムの会場と同じです。

参加申し込みは下記のサイトよりお願い致します。
http://ipr-ctr.t.u-tokyo.ac.jp/jp/events/symposium2012.html

◇日時:2012年12月13日(木)10時〜17時40分
◇会場:東京大学本郷キャンパス工学部2号館213
  http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_03_j.html
◇参加費:無料
◇講演言語:英語(通訳なし)
◇主催:東京大学大学院工学系研究科 総合研究機構イノベーション政策研
 究センター
◇共催:東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻
◇協力:東京大学政策ビジョン研究センター
◇後援:NEDO(予定), JST(予定)

◇ プログラム
【10:00-11:40  オープニングセッション 「政策の科学への期待と成果」】
 主催者挨拶:元橋一之 東京大学教授
 来賓挨拶:TBA NEDO
 特別講演:「政策の科学における協調」 藤末健三参議院議員
 基調講演:「政策の科学:熟議と意思決定」
      Andrew Stirling Sussex大学教授

【13:00-14:30  第一部 「科学技術を捉える技法」】
 基調講演:「科学の可視化」 Katy Borner Indiana大学教授
 招待講演:「学術活動のメタデータの公開と共有」
      武田英明 国立情報学研究所教授
 研究成果発表:「イノベーションへの道筋を描く」
      梶川裕矢 東京工業大学准教授

【14:40-16:10  第二部 「科学技術とイノベーションを育むエコシステム」】
 基調講演:「エコシステムの構造と機能」
      Martha Russel Stanford大学、MediaX・執行役員
 招待講演:「産学連携と知財」
      渡部俊也 東京大学政策ビジョン研究センター 教授
 研究成果発表:「ネットワークからネットワーキングへ」
      森純一郎 東京大学特任講師

【16:20-17:30  第三部 「イノベーションの実現に向けて」】
 招待講演:「政策立案と意思決定」有本建男 GRIPS教授
 パネルディスカッション
 パネリスト:Prof.Katy Borner, Dr.Martha Russel,
       Prof.Andrew Stirling, 有本建男教授,
       城山英明 東京大学教授, 松見芳男 伊藤忠商事理事
 モデレーター:坂田一郎 東京大学教授

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編集後記

 Windows 8、iPad mini、スマートフォンやPCの秋冬モデルが登場する中、
何か一つくらい買いたいなと、浮ついた気分が、2日で消沈しました。とい
うのもある日、研究室の重要なサーバが起動しなくなり(結局、電源を取り
替えました)、その次の日は考え事をしていて、車がガードレールをこすっ
てしまいました。
 皆様方におかれましては、つつがなく年の瀬を迎えられますように。

   ご意見、ご感想の宛先: jsik@nifty.com
             (メールマガジン 11月号 担当: 村川猛彦)
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