#title(情報知識学会誌, Vol.11)

* 情報知識学会誌, Vol. 11, No. 4 [#i7e888a3]

** &size(12){情報知識学会誌, 2002, 11(4), 2-16}; [#te2eb499]
** 正倉院文書復原過程のXML/XSLTによる記述 &br; '''Description for Restoring Process of "Syoso-in Monjo" using the XML/XSLT''' &br; 後藤 真†, 柴山 守†† &br; †大阪市立大学 大学院文学研究科, ††大阪市立大学 学術情報総合センター [#i86d8988]
 
 正倉院文書は、喪大寺の正倉院に伝来した8世紀の文書群の総称である。本文書は、背面再利周と19世紀初頭からの「整理」作業のため、その奈良時代の帳簿の形態が著しく揖なわれ、論理構造と物理構造の差異という特徴をもつ。この帳簿形態の復原過程を関連史料の各々の実体を含めてXML/XSLT(eXtensible Markup Language/eXtensible Stylesheet Language Transformations)で記述する手法を案する。筆者らは、この復原過程における関連史料の各々の実体を統合化するための構造化ルールをXML/XSLTを用いて記述し、復原研究を支援するシステムを構築した。本システムでは、関連史料が横道化ルールのXSLT記述に基づいて階層碍造化され、中間表現としてのXML文書が生成される。また、横道化ルールからの例外により新たな事象の発見が可能となり、新たな知見を得る機会になる。生成されたXML文書は、論理構造を復原するXSL(eXtensible Stylesheet Language)に基づき、Webブラウザ上に表示され、またWordマクロ機能により物理構造が反映された「短冊」として復原できる。本論文では、帳簿形態の復原過程をXML/XSLTで記述する手法、及び実現したシステムの有効性について考察する。 



** &size(12){情報知識学会誌, 2002, 11(4), 17-35}; [#qcd5b491]
** 国文学析究支援のためのSGML/XMLデータシステム &br; -一国文学データ共有のための標準化- &br; 原正 一郎, 安永 尚志 &br; 国文学研究資料館 [#j8ab2a5d]

 本稿では電子資料館プロジェクトを、主にデータ記述の視点から述べる。まず全文テキストデータを形成するために独自に開発されたマークアップ規則(KOKIN)について詳しく述べる。次いで、KOKIN規則に基づいて形成されたテキストをSGMLに基づくテキストに変換する試みについて述べる。最後に、コラボレーションを目指したメタデータとZ39.50によるデータベース統合の試みについて概説する。 



** &size(12){情報知識学会誌, 2002, 11(4), 36-45}; [#d27eb61b]
** 道教資料「道法會元」の電子化実験 &br; '''Digitalization of Material of Daoism "Dao-fa Hui-yuan"'''  &br; 林 宏美†, 宇陀 則彦†, 松本 浩−†, 二階堂 善弘†† &br; †図書館情報大学, ††茨城大学 [#a220a7fd]

 本論文は道教の教典「正統道蔵」に含まれる道教呪術の理論的解説書「道法會元」の電子化実験について報告する。道法令元は宋から元の時代にかけて成立したといわれ、道教の儀式に用いられる符などの図が中心の資料である。歴史資料を竜子化する際にはその資料の特徴を考慮した電子化が必要である。道法會元では、図と文字が混在しているという特徴を活かす視点で、図の論理碍造を記述する電子化を行い、WWWベースの「適法會元」検索システムを実現した。また、電子化作業の際に発生する問題点について考察した。


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