#title(メールマガジン 31号)
*メールマガジン 31号 [#a933db47]

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 ☆★☆情 報 知 識 学 会 メール マ ガ ジ ン☆★☆ 2010.03.29. ☆ No.31.
 
   情報知識学会メール マガジン読者の皆様!
 
  今月は、情報知識学会論文賞候補論文に対する会員投票の公告、第14 回
  情報知識学フォーラムの報告などを中心にメールマガジン3月号をお届け致し
  ます。
  
  
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  3月号 C O N T E N T S (目次)
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  ◆情報知識学会からのおしらせ◆
    【 第 7 回(2010)情報知識学会論文賞候補論文に対する会員投票の公告 】
    【 『第18回(2010年度)年次大会』 (研究報告会&総会)開催のお知らせ 】
    
 ◆『第14 回情報知識学フォーラム』の報告◆
    【 『第14 回情報知識学フォーラム』の報告 】
 
  ◆情報知識学会誌◆
    【 情報知識学会誌から: No.1 への巻頭言(長塚理事) 】
 
  ◆事務局からのお知らせ◆
    【 公益信託マイクロソフト知的財産研究助成基金 】
    【 日本学術振興会(JSPS)採用募集 】
 
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   【 第 7 回(2010)情報知識学会論文賞候補論文に対する会員投票の公告 】
 
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    2010年3月27日  論文賞推薦委員会(安永,根岸,国沢,長塚)
 
   第 7 回(2010)の論文賞は、「学会員の選ぶ論文賞」として、全学会員の直接
  投票に基づいて選定します。投票に先立ち論文賞候補論文の推薦を募集した
  ところ、会員から下記1件について推薦があり,論文賞推薦委員会にて審議の
 結果、この論文を候補として、会員各位の投票を募ることに致しました。投票に
 参加下さるようお願いします。
 
  (1)投票方法
    同封の2010年度総会出欠票はがきの論文賞投票欄に、この論文の「諾」「否」
   を記入し、4月30日必着にて投函する。
 
  (2)開票および結果発表
    論文賞推薦委員会において開票し、「諾」が「非」を上まわる場合、論文賞授
   賞論文とする。ただし,同票の場合には論文賞推薦委員会が決定する。選定
   結果の発表および授賞式は2010年度総会の席上にて行う。
 
  (3)投票対象候補論文および推薦理由
  
   「非文献コンテンツのための可視性と保守性に優れた学術情報リポジトリの構築」
      Vol.19, No.3, pp.251-263, 2009
     (高田良宏, 笠原禎也, 西澤滋人, 森雅秀, 内島秀樹)
  
    本論文は、写真、動画、観測データなど文献以外の学術情報をリポジトリ化
 する際の課題、それを解決するための開発条件(汎用性の確保、保守性の確
 保、可視性の向上)を記述し、さらにそれに基づいて構築されたリポジトリの構
 築過程と当該リポジトリの有効性と一般性を明らかにしたものである。近年多くの
 リポジトリが構築されているが、そのほとんどは文献を対象としたものであり、
 写真、動画、観測データなどの非文献コンテンツを対象とするものは事実上
 無きに等 しいといわれる。その主な理由は、後者のようなコンテンツは多種・多
 様で必要となるメタデータの種類・形式も千差万別なため、統合的な情報管理
 が難しいからである。また検索性能が低くなりがちなことも、こうしたコンテンツ

 収録するリポジトリの構築が進まない理由といえよう。
    本論文はこうした限界に挑戦して構築されたリポジトリの特徴・有益性を的確
   に記述・紹介しており、非文献コンテンツを対象とするリポジトリのあり方を示唆
 するものとして意義がある。よって、本論文を第7回情報知識学会論文賞候補
 に推薦する。
 
     この論文は学会誌,および J-Stageにてオンラインで論文全文を参照でき
 ます。
 
    http://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsik/-char/ja/
 
 
 
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   【 『第18回(2010年度)年次大会』 (研究報告会&総会)開催のお知らせ 】
 
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 本年の研究報告会・総会は次の要領で開催いたします。
 
 日程: 2010 年 5 月 15-16 日(土・日)
 会場: 東京大学本郷キャンパス
 
   詳細プログラムについては、決定次第、情報知識学会ホームページに
  告知掲載致します。
 
 
 
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         【 『第14 回情報知識学フォーラム』の報告 】
 
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   ・日 時: 2010年2月27日(土)13時〜17時
   ・会 場: 愛知大学豊橋校舎
   ・主 催: 情報知識学会
   ・後 援: 記録管理学会、(社) 情報科学技術協会、情報メディア学会
   ・テーマ: 言語資源の展開:ターミノロジー、オントロジー、シソーラス
   ・講 演: 
     古崎 晃司(大阪大学)「ドメインオントロジーの構築と利用」
     小山 照夫(国立情報学研究所)「テキストからの用語抽出」
   国分 芳宏(言語工学研究所)「自然言語処理用シソーラス」
   ・ 講演者による パネル・ディスカッション
   ・参 加: 正会員20名、学生会員1名、非会員11名(内学生3名)
   ・概 要:
      事前の申し込みが伸びず、心配していたが、ふたを開ければ32名の参
 加者を得ることができた。議論するにはちょうどよい人数であり、上記3名
 の発表の後のパネル・ディスカッションでは、フロアーからさまざまな質問
 だ出された。
       なお、発表内容の詳細については、そろそろ諸氏の手元に届いてい
     ると思われる『情報知識学会誌』の最新号を参照されたい。
 
    フォーラムについて詳しくは、下記のURLをご覧いただきたい。
 
     http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsik/bukai/sgml/forum2009Houkoku.html
 
 
 
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   【 情報知識学会誌から: No.1 への巻頭言(長塚常務理事) 】
 
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 将来の学術の担い手と学会
 
 常務理事 長塚 隆
 
   一昨年に始まった米国発の金融危機以来、日本でも「派遣切り」や「年越し派
  遣村」など社会のあり様はさらに厳しい状況になっており、昨年秋には、初めて
  の選挙による政権交代が起きました。様々な期待の下でスタートした新政権で、
  マニフェストの実現、政治主導、官僚依存からの脱却などの新しい試みが行わ
  れる中で、11月には来年度予算に向けての「事業仕分け」が始まりました。その
  中では、当学会にも関係が深い科学技術関連事業や高等教育への施策などに
  対して、即効性や成果の見えにくいなどの理由で、多くの事業の削減や縮小な
  どの方向性が強調されました。行政刷新会議が事業仕分けの対象とした文部
  科学省関係の事業についての仕分け結果について、15万件以上の意見が文
  部科学省に寄せられたとのことです。このような動きは、今後の学会としての事
  業にも様々な影響を及ぼしてくるのではないかと思われます。学術研究の持つ
  社会的な意味について、より多くの人にさらに理解してもらうための企画なども大
  切になっていると言えるでしょう。
 
   研究者の集まりとしての学会と密接な関係にある日本学術会議では、新しい
  試みの一つとしての事業仕分けについて、昨年11 月20 日に、会長談話で、予
  算編成に当たって「人文・社会科学を含む基礎研究から開発研究に至るまでの
  学術研究を重視」してほしいこと、科学・技術の成果は一朝一夕に成るものでな
  いことなどを指摘し、もし、基礎研究への投資がたとえ短期間であっても大きく減
  少するようであれば、研究を実際に担う人材が離散し、その結果として、長期的
  には国際的な競争力へも影響してくることを述べている。さらに、「日本の未来
  世代のために我々が今なすべきこと」という日本学術会議の幹事会声明を本年
  1月15日に出し、昨年9 月に発足した新政権の下で日本がマニフェストの実現、
  政治主導、官僚依存からの脱却、事業仕分けなど、新しい歩みを始めたことを
  紹介した後に、次のように述べています。「持続可能な人類社会と日本社会の
  展望」を切り開くためには、「人文・社会科学から自然科学まですべての学術的
  活動」の総合力を発揮することが必要であり、現在の「出口としての技術をもっぱ
  ら重視する科学技術政策」から「基礎研究をしっかりと位置付ける総合的な学術
  政策」への転換が必要であるとしています。
 
   このように、現代の学術研究は、社会や政治との関わりがますます大きくなら
  ざるを得ない環境にあると言ってもよいでしょう。
   特に、昨年の事業仕分けの際にも、若手研究者の育成をどのようにしてゆく
  かということで多くの議論がありました。若手の研究者が成長して行ける環境を
  どのように用意できるかは、それぞれの学会にとっても重要な課題になってい
  ると思われます。
 
   若手の研究者が所属する大学や研究機関での取り組みとはもちろん異なり
  ますが、情報知識学会においても昨年の総会で、会費の見直しについて検討
  を進めることが承認され、理事会で具体化することになりました。様々な、意見が
  出され、検討された結果、新たな制度が公表されました。その中では、経済的
  に困難な状況にある若手研究者を対象にし、会費を半減した若手向き会員種
  別「ユース会員」制度などが新設されました。
 
   今後も、多様な年齢層の研究者が対等の立場で参加した組織である学会の
  役割はさらに大きくなって行くでしょう。
 
 
 
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    【 公益信託マイクロソフト知的財産研究助成基金  】
 
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   公益信託「マイクロソフト知的財産研究助成基金」より知的財産の創造、保護
  及び活用に関する経済・社会システムの研究に携わっている研究者に対して、
  研究支援のための助成の募集案内がきています。詳細は下記のURLをご覧下
  さい。
 
     http://www.mskoueki.info/
 
 
 
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    【 日本学術振興会(JSPS)採用募集 】
 
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   日本学術振興会(JSPS)より研究員募集の案内がきています。詳細は下記の
  URLをご覧下さい。
 
    日本学術振興会特別研究員 平成23年度採用募集要項
      http://www.jsps.go.jp/j-pd/pd_boshu_f.htm
 
    海外特別研究員 平成23年度採用募集要項
      http://www.jsps.go.jp/j-ab/ab_boshu_f.htm
 
    特別研究員−RPD 平成23年度採用募集要項
      http://www.jsps.go.jp/j-pd/rpd_boshu_f.html
 
 
 
 
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  編集後記
 
    桜も西日本では咲き始めているところもあるようですが、春がもうそこまで来て
  いると感じる季節になってきました。春は新年度、新学期と始まりの季節ですが、
  いろいろとその準備で慌ただしく過ごしている方もいらっしゃるかと思います。皆
  様もご無理などなさらないようご自愛ください。
 
    ご意見・ご感想の宛先 : jsik@nifty.com
 
                    (メールマガジン3月号担当: 白鳥 裕)
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