情報知識学会 月例懇話会 2004 年 2 月

日時
2004年2月18日(水曜日)午後6時半−9時
場所
世界貿易センタークラブ
講師
山本毅雄氏(国立情報学研究所情報メディア研究系研究主幹
情報検索研究部門教授、情報知識学会理事)
話題
国立情報学研究所、情報学のことなど
話題
データベースと日本人

山本毅雄氏は、もともと化学が専門であったが、1969年に化学データべースの必要性を認識。東京大学情報処理センターにおいて、それが実現したのは、1975年であった。以後、データベースの問題に深くかかわるようになる。

 図書館情報大学副学長を経て、現在は国立情報学研究所で情報検索研究部門で研究に携わるかたわら、さまざまな業務にかかわっている。とくに現在進めているのは、ディジタル・シルクロード・プロジェクトである。

 国立情報学研究所の前身は、学術情報センターだった。これは国立大学の共同研究機関として機能をはたしていた。このほど、独立行政法人として出発することになり、新たな方向性が模索されている。

 国立情報学研究所の目的は、学術情報センターの伝統をひく当研究所の主目的は、研究と学術情報基盤(ネットワーク、データベース)の提供業務、そして最近加わった大学院教育にある。

 研究の対象は業務に直接関係したものに限らず、ごく基礎的な情報数理や量子コンピュータなどの研究から、e-コマースやユビキタス・コンピューティングの研究なども広くやっている。

 現在、80人あまりのファカルティがいる。大学院生の教育は、総合研究大学院の数物科学研究科に参加して、情報学専攻学生を教えている。総合研究大学院は、博士後期課程の学生を入学させる大学共同利用機関で、教室は国立情報学研究所内にある。

 国立情報学研究所の情報サービスに、電子ジャーナルがある。学術雑誌を電子化して、利用を拡大しようという狙いであるが、これは、さらに、 SPARKへと進化し、わが国の学術論文を海外により広く知らしめることをめざしている。せっかく英語で書かれた論文でも、海外で目に触れる機会がなければ意味がない。

 そのほか、図書関係のデータベースWebcatも広く利用されている。 インターネットのウエブ利用はその利便性のよさから、ますます広まっているが、作成にかかるコストが問題。将来は、利用の際の小額課金が可能になれば、有料化が進むのではないかといわれている。

 今回は、筑波大学図書館情報メディア研究科の大学院生3人が出席し、いろいろ質問が出た。今後どのような研究テーマが重要性を増すでしょうかという質問に対して、山本先生の答えは、私が院生のころ、大先生たちが話されていることを聞いていて、この程度のことが最新の話題なのかと驚いた記憶がある。ということは、いまの自分は当時の先生たちと同じ立場ではないかと思う。若い人たちの感覚のほうがはるかに将来を感じ取っているはずだとアドバイスされた。

最終更新日: 2011-01-19 (水) 14:48:43

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