情報知識学会ニューズレター > No.42 (1997.2.1) > 【巻頭言】建築分野のCALSにおける標準化技術の動向とSGMLの位置付け

【巻頭言】建築分野のCALSにおける標準化技術の動向とSGMLの位置付け

(株)松村組 技術研究所 山本 隆彦

建築分野のCALSにおいて、研究対象となる標準化技術は、大きく4種類に分類できます。STEP、コード、EDI、SGMLの4種類です。

STEPについては、建築分野と土木分野では国際的にも扱いが異なるため、建築分野独自での検討が必要とされています。なお、建築分野では、既に建設 CADデータ交換コンソーシアムを中心とした国内での作業が開始され、ISOの場での標準化作業と連動した作業が進んでいます。

コードについては、STEPと同様に、建築分野と土木分野では異なり、建築分野独自の検討が必要です。

EDIについては、CI-NET(建設産業情報化推進センター)や通産省の企業間ECで扱われているものであり、また、他と比較してよりシステムの近いものであるため、建設独自の構築が出来ない分野です。ただし、建設独自の実証テストは必要です。

SGMLに関しては、既に基本仕様がISOやJISで規定されていますが、実務への適用では、今後、業界ごとに応用仕様の作成が必要となります。ただし、 SGMLの検討作業においては、建設(建築と土木)内での検討を開始する前に、基本的な技術文書のありよう、特に、日本語を用いた技術文書のあつかいなど、業界間を横断して共通的に解決すべき問題点を多く含んでいます。また、SGMLは、部分的に建築と土木の両分野で共同して研究できるものであると考えます。

今後、これらの標準化が進んだ場合、標準化内容をメンテナンスする団体の位置付けが重要となってくると考えます。建設分野では、STEP、コード、EDIについては、CI-NETが担当する方向で進んでいますが、SGMLについては、現在未定です。

最後に、私は、現在、SGMLを切り口にして建設生産での情報の流れを「定義」することを試みています。そのためには、ひとつは、SGML自体の応用研究が必要です.ふたつめとして、建設生産での情報の流れをドキュメントの側面で見た分析が必要であると考えます。

特に、前者については、建設分野でSGMLを研究しいる諸団体(上記に記した団体以外に、日本土木工業協会や建設CALSセンター)との意見交換や、日本語SGMLの標準化を進めている諸団体との意見交換を通じ、調査研究を進める予定です。この目的で、今年、当情報知識学会に入会しました。

後者については、設計と施工を結ぶ「設計図書」に含まれている情報の分析し、これの構造化を試みる方針で進める予定です。

どなたか、一般の工業生産での「設計図書」で、同様の分析や同様の試みを考えている方がいらっしゃれば、意見交換をお願い致します。

参考図書

最終更新日: 2018-04-27 (金) 11:21:57

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