【準備中】
下記の通り、第13回 知識・芸術・文化情報学研究会を実施しますので、奮ってご参加ください。
13:00 開会挨拶 13:05 発表1「役者評判記の形態素解析における現状と課題 ―評判記を用いた歌舞伎用形態素解析辞書の構築を目指して」 戸塚 史織(立命館大学大学院文学研究科文化情報学専修) 13:30 発表2「近代歌舞伎の淀君表象研究におけるデジタルアーカイブの活用」 嶋津 麻穂(立命館大学大学院先端総合学術研究科) 13:55 発表3(オンライン発表)「ARC翻刻支援システムによる非母語話者との 協働翻刻:17世紀以降の禅画を中心に」 中村 充孝(ハワイ大学マノア校図書館) 14:20 休憩 14:35 発表4「花押画像検索システムにおける近似最近傍探索を用いた検索機能 の開発」 北國 智己(和歌山大学) 15:00 発表5「プログラミング学習支援システムにおける記録の分析」 田岡 健斗(和歌山大学) 15:25 発表6「大規模言語モデルを用いたC言語頻出パターンの生成」 森下 皓太(和歌山大学) 15:50 休憩 16:05 発表7「美術科の学習目標におけるキーワードの分類:中学校を対象として」 畔田 暁子(八洲学園大学) 16:30 発表8「城郭石垣データベースの構築についてー史跡備中松山城跡石垣を 例にした総合石垣データベース群の構築ー」 東條 嵩生(立命館大学) 16:55 発表9「国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP)における アクセス制限の現状と改善方策について」 長塚 隆(鶴見大学) 17:20 閉会挨拶 18:00 懇親会
各大学でプログラミング教育が行われており、和歌山大学システム工学部でもプログラミング科目を開講している。本研究では、写経型プログラミングに基づき授業で提供している学習支援システムの改良を行い、学習者のプログラミング技能の向上を目指している。2022年10-12月の授業において、補充問題の提供を行った。今回の発表では、補充問題の作成方針、本システムのインタフェースの修正、および理解度テストの実施について報告する。
本研究では、花押画像を入力にとり、花押彙纂データベースの約2万5千枚の画像の中から類似する画像を求めるシステムを開発した。OpenCVとAKAZEを用いて類似度を算出している。前処理により精度向上を試みた。
本研究は、日本舞踊において演目中の音楽を担当する「地方(じかた)」がとる「間合い」について、他の演者との相互作用の観点から可視化を行った。ここでは日本舞踊の舞台上において阿吽の呼吸で構成している「間合い」、および師匠から弟子に伝わる暗黙的な「間合い」の特徴を浮き彫りにし、日本の伝統芸能における「わざ」の伝承メカニズムの特徴について報告する。
古典文書内の用語の索引を作成する場合,手作業に頼る部分が大きい.この索引の作成作業を自動で行うことができれば,歴史・文化研究を行う専門家の支援が可能となり,研究を効率的に行うことが可能となる. そこで本研究では,古典文書である役者評判記を対象に索引対象となる用語の自動抽出を行う深層学習モデルを作成し,その抽出精度を検証する.
舞踊公演「都をどり」は1872年に創始されて以来、戦禍や感染症の影響による休演を挟みながらも毎年の興行を続けている。興行では上演につき複数の種類の番組を発行する。戦前では刷物状番組や歌舞会発行冊子のほか、歌舞会承認会社発行冊子、『都踊写真帖』など一度の公演で2冊以上の番組が観客の手元へ渡った。しかし資料の網羅的なアーカイブは成されておらず、対象とした既往研究もない。そこで発表者は該当する資料を網羅的に収集、デジタル化しデータベースの構築を行なった。そして構築したDBを活用し、都をどりの出版物の全体像を捉えることを試みる。
広報誌は全国のほとんどの自治体で発行されており,重要性の高い地域資料と言える.広報誌のデジタル化・オープン化の現状を自治体ホームページ,図書館OPACおよび国立国会図書館WARPでの調査、および,自治体担当部門の広報誌デジタル化・オープン化についての考えを個別に調査してきた.今回,従来の調査結果を基礎として広報誌のデジタル化・オープン化進展要因について分析したので報告する.
これまでの奈良の宗教的遺産は現在在る状態で研究するという方法論が中心であった。美術史など「モノ」を直接扱う研究ではそうせざるを得ない。しかし、文化資源学・文化情報学という視点で考えると、現在に至るまでの過程を周辺の資料を洗い出しながら調べる、のも意味のあることである。つまり、豊富に残る江戸時代の書籍や手記日記等を活かして、宗教的遺産の江戸時代における姿をおぼろげながらも観想しようという研究である。
秩父宮記念スポーツ博物館は、1959年に開設された日本で唯一の総合スポーツ博物館である。所蔵するスポーツ資料は競技用品から大会関係文書資料まで多岐にわたり、これらのデジタルアーカイブを構築することはスポーツの文化研究の発展に大きく寄与する。本発表では、当館におけるデジタルアーカイブの実践として、資料のデジタル化や収蔵品データベースならびに年表・人物データベースの構築について報告する。