情報の集まりから知識を獲得したり、獲得した知識を情報として発信したりする主体は人間である。情報知識学はそうした人間の活動を支援・自動化する技術開発を通して広く社会に貢献することができる。今回の講演では、情報知識学において蓄積された知見や技術を社会実装する上で、なくてはならないインターフェース・デザインおよび問題解決の技術(オペレーションズ・リサーチ)の分野に関連して、大日本印刷で取り組んでいる製品・サービス開発の事例を紹介する。
講師:小林 潤平(大日本印刷株式会社 ABセンター 先進技術リサーチチーム)
人間にとって「読み」は難しい。一行の長さを変えるだけで、読むスピードも変わる。本講演では、日本語文を読むときの視覚心理とともに、スムーズな視点移動や内容理解を促すレイアウトデザインの研究開発について紹 介する。
講師: 原 豪紀(大日本印刷株式会社 ABセンター 先進技術リサーチチーム)
本講演では学生や若手研究者に、自らの研究成果をPoCやサービスとして実装する際にどのような点に注意すべきか、特にユーザーインターフェース構築で気をつける点について、DNPが展開しているインタラクティブメディアの実事例を交えて紹介する。
講師:中川 修(大日本印刷株式会社 ABセンター 先進技術リサーチチーム、本学会理事)
膨大な組合せの選択肢から最適な解を抽出する「組合せ最適化問題」を高速に解くことができるソフトウェアを開発し、生産計画の自動作成に適用した事例について紹介する。併せて情報知識学への応用可能性について議論する。